本家の五藤光学がモータードライブのサポートをしないので私自身、元社員としてモータードライブの提供について勝手にお手伝いしていました。
前もって弁解しておきますが、社内資料を持ち出したとかそういうことで解析したのではなく、自分のものを分解して解析しています。
以下は音叉式モータードライブのモータ、P型モータードライブのモータ、自作のコントローラ内蔵一体型モータードライブとそれぞれの回転止めピン。コントローラ内蔵一体型のモータードライブをお買い上げいただいた方からいただいた写真です。
現在では自分が使っているMARK-X赤道儀のモータードライブは完全オリジナルで自作しましたし、20台ほどのコントローラ、モータードライブの提供もさせていただきました。
天文ガイドでもオリジナルのモータードライブの製作記事と基板配布などの動きもありました。このモータードライブも一時期私自身も使っていました。
星の家製のモータードライブもありましたね。
さて、そのような経緯があるMARK-X赤道儀用のモータードライブですが、今回の五藤テレスコープの発表では「語られていない」ことを想像で勝手に補足説明させていただきます。
一番の説明不足は以下です。
●新しいコントローラでは古いモーターの駆動はできません
マイクロステップ駆動ができるのは現実的にはバイポーラステッピングモータのみです。※ユニポーラに対応したマイクロステップ駆動のコントローラICがないからです。オリジナルで設計すればもちろんユニポーラでのマイクロステップ駆動も対応できるとは思います。
古いモータはユニポーラステッピングモータを高い減速比の内蔵ギアと更にモーターケース内に減速ギアを設けて使っています。
これは定電圧駆動で電流をあまり流さないようにするための措置で、相抵抗140Ω(P型)から100Ω(コメットトラッカー)程度のPM型ユニポーラステッピングモータを使っているためです。
当時の電源電圧は12Vが主流でした。
これで相当たり100mA前後が流れますが、当時の五藤のコントローラは2-2相励磁で駆動していたので、200mA前後の電流が流れる計算です。
PICマイコンだけはマイクロステップ駆動はできませんのでおそらく、東芝のコントローラICである、
TB6608FNG
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