多目的モータードライブコントローラの簡略操作説明
2012-08-08


■概要
PICマイコンを使ったモータードライブコントローラの簡略版操作説明です。
各社のPM型ユニポーラステッピングモータを使ったモータードライブのコントローラとして使用可能です。

単体コントローラの場合、五藤光学のDIN5ピン仕様、ビクセンのDIN5ピン仕様、ビクセンのDIN8ピン仕様に標準対応できます。その他の仕様でも適宜対応可能です。

■電源
以下はコントローラ内蔵一体型のMARK-X用モータードライブのDCジャック部分です。
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電源電圧は直流12V供給が基本です。
9Vでも動作しますが、増速時にトルクが足りずに脱調する場合があります。
逆に言えば12V以上の電圧、例えば15V供給すればトルクが上がるということになります。
但し、最大でも15V程度を推奨します。

トルク重視ならば12V〜15V供給。乾電池駆動で増速操作はせずに写真撮影だけ行うのであれば9V供給というように使い分けることができます。
冬場でトルクが心配ならば15V供給で常用するというようなことは可能です。

■消費電流と発熱
以下、電源電圧が12Vで恒星時駆動の場合の消費電流の目安です。
LEDとPICマイコンの消費電流は加味しておりません。

MT-1用のコントローラは電流制限用の抵抗を接続していますのでケースの発熱が多めになっていますが触れないほど熱くはなりません。それ以外の単体コントローラは電流制限用の抵抗は接続していないため発熱はほとんどありません。

MT-1用コントローラの相単位の電流制限用抵抗値はType1の場合100Ω、Type2の場合75Ωです。
モータ本体の相抵抗が20Ωですので総合的な抵抗値はType1で120Ω、Type2で95Ωです。
これにより相当たりの消費電流はType1で100mA、Type2で126mAとなります。1-2相励磁でのトータルの消費電流はこの値を1.5倍してください。
特に断りのない限りType1でご提供しております。

※(2014年4月28日追記)
MT-1用のコントローラは電流制限用抵抗器を取り付けて提供していましたが
、今後はUSB経由での5V電源供給を標準とします。このコントローラでの駆動電圧範囲は5V〜9Vとします。5V電源時の相当たりの消費電流は250mAです。このコントローラではモーターの発熱は高くなりますが、コントローラの発熱はほとんどありません。9Vでの消費電流は450mAとなります。12Vでも動作しますが消費電流は600mAとなり、トランジスタアレイの定格最大電流である500mAを超えますので壊れる可能性があります。


ビクセンMD-5用コントローラの消費電流は1相当たり120mAで1-2相励磁トータルで180mA程度です。MD-5で使用されているモータの相当たりの抵抗値が100Ωであることから導き出されます。

五藤光学MARK-X赤道儀用のコントローラの場合は純正モータの仕様により相当たり120mA、1-2相励磁トータルで180mA程度の場合と相当たり85.7mA、1-2相励磁トータルで130mA程度の場合があります。

コメットトラッカーセット品のモータの場合には消費電流が多めになる相抵抗100Ωの仕様のモータが使われています。P型モータードライブとのセット品のモータの相抵抗は140Ωです。

五藤光学MARK-X用の一体型モータードライブの場合は150mA程度の消費電流です。
本コントローラの回路設計上は電源電圧に比例して消費電流が多くなり結果としてトルクも高くなります。

■スイッチ

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[取り扱い説明書]
[小型赤道儀用モータードライブ]

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