EAGLEで回路設計、基板設計をしてP板.comに基板製造を依頼したことがあります。その時はシルク印刷をどうしていいのかが分からず、結局シルク印刷なしで発注してしまいました。
たまたま、他のサイトの記事でulpフォルダにツールを追加するという説明をみてそのツールを追加操作したときにフォルダの中身を見たのをきっかけとして[silk.ulp]なるファイルがあるのに気付きました。
これ、実行してみると以下のことを行っているようです。
1.tPlaceレイヤのデータを_tplaceレイヤにコピーして色を黄色くする
2.bPlaceレイヤのデータを_bplaceレイヤにコピーして色を黄色くする
tPlace、bPlaceレイヤは部品ライブラリから配置した部品データの外形データを貼り付けているレイヤのようです。このレイヤは元から存在しているようです。tPlaceが表面。bPlaceが裏面です。
※以降[t]は表面、[b]は裏面のデータということで説明は省略します。
もともと配置した部品の属性は回路図上で部品名や端子名が対応付けられていて、基板データ上のデータとしてはtNames/bNames/tValues/bValesとして表示されるようになっています。
EAGLEのレイヤの説明は
こちらもご参照ください。
これらが全てシルク印刷イメージとして「自動配置」されれば特に苦労はないのですが、基板からはみ出たりするのでそのまま使うことはできません。
つまり、部品名などは自分で描く必要があったわけです。
今回実施した手順は整理すると以下になります。
(a) [silk.ulp]を実行(もともとEAGLE5.11.0に入っていました)
(b) _tplaceレイヤで部品名やオリジナルの文字列を追加
(c) _bplaceレイヤで部品名やオリジナルの文字列を追加
(e) [Silk screen CMP]タブで対象レイヤがtPlaceになっているのを_tplaceに変更
(f) [Silk screen SOL]タブで対象レイヤがbPlaceになっているのを_bplaceに変更
以下、[silk.ulp]を実行
tPlaceレイヤ表示は以下の状態
bPlaceレイヤは以下の状態
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