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マークX赤道儀とモータードライブの仕様について整理しておきます。
写真はモータードライブコントローラからのパルスをオシロスコープで観測したものです。
マークX赤道儀の仕様
- ベースモデルウォームホイル歯数:126枚
- ギヤードステッピングモータの減速比1/600
- モータドライブケース内の平ギアの減速比:36/74
モータードライブコントローラ設計値
- 純正パルスモータ仕様:24パルスでモータは1回転(2−2相励磁)
- ※(15度/ステップ)仕様の場合
- 1−2相励磁のとき48パルスでモータは1回転
- オシロスコープ観測値により純正コントローラは2−2相励磁
- 赤経軸1回転のパルス数=126 × 600 × 24(48) × 74/36=3729600(7459200)
- P型モータドライブの水晶発振子は2.836716MHz
- ※ちなみに星の家製ビクセンMD−5マークX用水晶は2.760MHz
- ※さらにちなみに天ガの記事のモータドライブの水晶は5.51780MHz
マークX純正のモータを使わないでパルスモータ単体で利用する場合
赤経軸1回転のパルス数=126 × 600 × 24(48) =1814400(3628800)
天文データ
- 恒星時(マークXモータードライブ採用値):86164.1秒
- もっと正確な恒星時:86164.091秒
- キングスレート(天文ガイドインタラクティブの記事より):86200秒
- キングスレート(サイト検索などでよく使われている実例値):86190秒
- 平均太陽時:24時間丁度=86400秒
- 平均月時:89455.2秒(こちらを参考)
恒星時モータードライブコントローラ計算(2−2相励磁)
- 3729600/86164.1 = 43.28484833(pps)
- 1814400/86164.1 = 21.05749378(pps)
- 3729600/86164.091 = 43.28485285(pps)
- 1814400/86164.091 = 21.05749598(pps)
恒星時モータードライブコントローラ計算(1−2相励磁)
- 7459200/86164.1 = 86.56969666(pps)
- 3628800/86164.1 = 42.11498756(pps)
- 7459200/86164.091 = 86.5697057(pps)
- 3628800/86164.091 = 42.11499196(pps)
キングスレートモータードライブコントローラ計算(2−2相励磁)
- 3729600/86200 = 43.26682135(pps)
- 1814400/86200 = 21.0487239(pps)
キングスレートモータードライブコントローラ計算(1−2相励磁)
- 7459200/86200 = 86.53364269(pps)
- 3628800/86200 = 42.0974478(pps)
パルス計算について
パルスモータのppsは1秒当たりにモータに与えるパルス数ですが、実際にはPM型ユニポーラの場合には4本の配線に順次位相をずらしてパルスを与える必要があります。2−2相励磁の場合はppsでの計算パルスの1/4のパルスを1相当りのパルス数として扱う必要があります。また、1−2相励磁の場合には4相に与えるパルスの組み合わせが8通り発生しますので、1相当りの周波数は1/8で換算する必要があります。
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