天体写真を撮る場合、カメラによる自動撮影を行うために、インターバルタイマというようなものが欲しくなります。
市販のCanon製のタイマー制御機能付のリモートスイッチが人気があり、使われることが多いようです。実際に私自身も所有しています。
今回の日食の準備の一環として市販品を購入する前に作ったインターバルタイマを久々にチェックしてみました。エレキット「リレー付万能タイマ」というものです。
このキットは1系統のリレーのON/OFFをタイマー制御することができます。 例えば約5分毎にシャッターを切るなどということができるわけです。
このキットを使って機能拡張したものを昔使っていたわけです。
オリジナルの機能に加えて以下を拡張しています。
例えばバルブ撮影で約5分露出して、約10秒休んで再度約5分露出するというような場合、5分ONで約10秒OFFのパルスを作るよりも5分OFFで10秒ONのパルスを作った方が消費電流は少なくなります。このような場合のためにb接点制御ができるようにしました。
ちなみに、「約」5分というように「約」をつけているのは内蔵インターバルタイマの値はアバウトだからです。正確な時間は期待できません。 流星観測などに使う場合には正確に5分間隔である必要はないので、このようなタイマーでも使い物になります。 その日のタイマー値を一度確認すればその日の値は概ね合っているので、撮影時刻を記録する場合でもある程度使えます。
今回の日食観測でも一度は撮影機材として一眼デジカメとDVカメラということにしたのですが、ビデオではなく、カメラ複数台ということも想定してチェックしたわけです。
なお、Canon用とNikon用のリモートスイッチの接点は以下のようになっています。
┌────────────┐ │ │ ┌─┬┬─┬┬───┤ │ │ ││ ││ │ │ └─┴┴─┴┴───┤ │ │ │ │ │ │ │ │ │ └────────────┘ │ │ │ │ │ │ │ │ └─── COM │ │ │ └─────── R(ピント合わせ(半押し))(TC-80N3白)(RS60-E3赤) │ └────────── L(レリーズ)(TC-80N3赤)(RS-60E3白)
シャッターを切るにはCOM-R-Lをショート。(Kiss3) COM-Lだけでもシャッターが切れる。(EOS6??/EOS-1(N)/EOS-3)
EOS6??/EOS-1(N)/EOS-3の場合はLだけでレリーズ可能だが、 Kiss3はRもCOMと接続されないとシャッターが切れない。(2005/05/08確認) Kiss DigitalもKiss3と同様でE3ジャックを持つ機種共通だと思われる。(2009/07/09確認)
T3は3ピンコントロールなのですが、E3用のリモートスイッチをT3で使用するためのアダプタは2ピンでコントロールする様になっていて、この場合はLのみを使用することになります。 T3をE3に変換する「リモートスイッチアダプタT3」はモノラルジャックであり以下のような結線になります。
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